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CONTENTS
TOP:渓流釣りを始めたくて
【Vol.1】
渓流釣りのいくつかの決まり
【Vol.2】
僕らが狙う魚とは(1)
【Vol.3】
僕らが狙う魚とは(2)
いつかイトウを釣る人へ

【Vol.4】
リールのこと
【Vol.5】
竿選び
【Vol.6】
ウエーダーとブーツ
【Vol.7】
フッキングのこと
【Vol.8】
あると便利グッズ
【Vol.9】
万一、針が刺さったら・・
【Vol.10】
実釣編【1・2・3】
【Vol.11】
鉄砲水にご用心!

09/11/04 「 (不定期)連載:渓流釣りを始めたくてvol.3」
「僕らが狙う魚とは(2)いつかイトウを釣る人へ」

日本の固有種で最大の鱒と言えば「イトウ属・イトウ」です。
多くの鱒釣り師がいつかは手にしたい魚ではないでしょうか?
英名ではhucho perryi。あのペリー提督が報告したのでペリーと名前がついているのが僕としてはちょっとだけ悔しいです。 他にはシベリアのアムールイトウ(タイメン)、揚子江上流の虎魚(たしかに模様が虎に見えます。)
そしてドナウ川のフーヘン。いずれも北半球ですが、鱒は本来北半球にしか生息していなかった魚類です。

日本のイトウに関しては絶滅危惧種となっていますから釣りをすることの議論がなされています。
でもこの議論はイトウに限らず、地域によっては今後の天然ヤマメ、アマゴ、イワナなどにも
共通する部分もあるので、今一度イトウの棲む川の地元の方々の話を元に
僕の見解を簡単ですが紹介しておきたいと思います。

(1)リリースのこと(絶滅を危惧される今はイトウは釣ったらしっかりと放流して欲しい。)

ヤマメの寿命は4年程度なのに対し、イトウは20年と長生きする魚です。50cmの小型でも5年以上生きていることもあります。しかし、たくさんのイトウの子を産める大きさになるまでには他の魚よりも時間が掛かります。ですから小型でも中型でも大型でもきちんとしたリリースを行って下さい。呼吸を整えて体力回復をしたのを確認してから放すことが重要です。ただ放すだけではいけません。しっかり泳ぎ出すのを確認してから放して下さい。お腹を上に向けたままにするといずれ死んでしまいます。そんなにイトウは強くありません。

(2)夜釣りの自粛(夜は星でも見ましょうか。)

夜のイトウ釣りは危険も多くアンフェアです。楽しさや満足度はどうでしょうか?絶滅危惧される魚を昼釣るも夜釣るも同じさと言われればそうかも知れませんが、最大の問題はリリースの不出来にあります。それにヒットしたあとに写真撮影をしたい方が多いと思いますが、背景真っ黒、フラッシュで魚も顔も真っ白ですよ。自慢にも記録にもならないと思います。 最悪なのは先に書いたリリースの不出来で、翌朝、写真を撮るためにつなげたストリンガーで死んでいることも多々です。夜釣りをしていると剥製目的の業者だと勘違いされるかもしれませんよ?紳士な方はそれでも夜にイトウを釣りたいと思うでしょうか?

(3)春の自粛禁漁(産卵前、産卵期の釣りの自粛)

考えたらヤマメ・アマゴに半年も禁漁期があるのに絶滅危惧のイトウにはその保護が無いっていうのがむしろ不思議です。 イトウは春に産卵のため川を上流まで遡ります。イトウはまた海や下流に戻って来年も産卵をする多回産卵型です。産卵前の大食いは釣りのチャンスかもしれませんが仮に釣られると大きく体力を消耗するために産卵をやめるそうです。ある人は産卵前の1匹を釣ると300匹のイトウを無駄にするという方もあります。釣り人は来年、いや10年先の楽しみをなくしています。この自粛禁漁期は具体的には4月1日から5月20日までが目安です。

(4)普通のモラル(当たり前のことを当たり前に)
まったく残念な話ですがよく行くイトウの川で河川付近の道路への駐車マナーが悪いため、ゲート閉鎖の知らせを聞きました。具体的にどう悪いのかは僕も把握出来ていませんが、おそらく離合出来ない停め方や車高の低い車で進入して身動きが出来なくなった、はたまたキャンプする人がゴミや残飯を捨てたり・・などではないかと思っています。注意書きがなくても考えられるマナーに気を配るのは釣り全般、当然のことだろうと思います。

参考:猿払イトウの会イトウの会オビラメの会など